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不動産鑑定士

不動産鑑定士

「不動産鑑定士」というのは、不動産関連資格の代表的なもののなかのひとつです。
不動産の世界というのは、さまざまな資格をもった人が活躍する世界であり、反対にいえば資格をもっていないと十分に活躍することができない世界であるとも言えるのです。
そんな不動産の世界ですが、その中でも不動産の基本的な部分を見抜く資格とも言えるのが不動産鑑定士なのです。

不動産鑑定士の仕事内容

不動産鑑定士というのは、土地や不動産の価値を評価して、その適正な価格を判断するという職業。一般の人が直接日常生活のなかでかかわることは、少ないかもしれません。
しかし、不動産の業界の中では、とても重要な専門性の高い仕事なのです。
土地の価格というのは、たんにその場所が便利であるとか、あるいは建物そのものの価値であってもそれが新しければ高いというような単純なものではなく、いくつもの要素が複雑に絡み合った結果として土地や不動産の値段というのが決定するのです。
不動産の価値というのは、土地を持っていてそれを売りたいと考えている人や、もしくは貸したいと思っている人、あるいは土地や不動産を借りたい、買いたいと思っている人にとって、その価格が適正なものであるかどうかというのはとても重要なことです。
不動産というのは、一生の中で一番大きな買い物と言われるくらい大きなものです。そのため、きちんとした適正な価格がつけられていないと、多くの人が不利益を被ることにもなりかねないのです。

不動産鑑定士になるには

不動産鑑定士は、そんな重要な役割を担うだけあって、資格の取得もそうそう簡単なものではありません。

不動産鑑定士の試験というのは、国家試験であり、試験は1年に1回しか開催されていないのです。

そして、試験には問題に答える短答式試験と、自分で論文を書かなければならない論文試験に分類されます。
まず、短答式試験では、土地や不動産の基本的な知識を問うものから、住宅開発、農地や海岸に関することまで幅広く覚えなければなりません。

さらに論文試験では、それらの幅広い知識をもとに論文を書くことが求められ、それらをすべてクリアしなければならないのです。
それゆえ合格率はとても低く、短答式で20パーセントから30パーセント程度、さらに論文試験ではわずか10パーセント程度で、年によってはひとけた台のこともあるそうなのです。

しかも、試験に合格したらそれで終了というわけではありません。
合格後には実務で仕事をしていくための研修もあり、不動産鑑定士として一人前になるまでには長い長い時間がかかるのです。

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