家を建てられない土地があります
「この土地に家を建てようかな」と思っていたら、そこは家を建てることができない土地だった・・・。
このようなことはありませんか?
土地や建物をめぐる法律というのは、実に複雑なもの。
その「複雑にしているもののひとつ」が、「市街化調整区域」と呼ばれるものです。
皆さんは、この「市街化調整区域」という土地のことをご存知でしょうか。
ここでは、その「市街化調整区域」について、ご説明をしたいと思います。
どうして家を建てることができない?
土地があるのに、家を建てることができないなんて、びっくりですよね。
でも、こうして「市街化調整区域」を定めていることには、きちんとした理由があるのです。
戦後、日本は急速な発展を遂げ、それと共に多くの住宅地が建設されるようになりました。
たくさんの家や土地を見ることができるようになり、一見人々の生活はとっても便利になったのですが、その反面「土地の乱用が目立つようになった」という問題点がありました。
人が生活するには家も土地も必要です、しかし人にとって必要なものというのは、家や土地だけではありません。
田や畑、公園だって、生活をする上では必要不可欠なものなのです。
そんな田や畑を住宅から守るために、定められたのが「市街化調整区域」なのです。
この区域では、新しく家を建てることが難しくなりますので、注意が必要になります。
家を建てるには
基本的に、「市街化調整区域」には家を建てることはできません。
建てることができるのは、もともとそこにすんでいた人など。
それでも、規制があるというのが現状なのです。
この土地に家を建てるには許可をもらわなくてはなりませんが、この許可はなかなかおりないことが現状。
とても、難しい法律であることは間違いありません。
しかし、こうした法律がないと、大切や農地や畑がどんどん住宅地化されてしまいます。
日本の食を守るための田や畑は、子孫に末永く残しておきたい宝でもあります。
子供たちが住む未来が、田も畑もまったくないような日本だったら、それは嫌だと思うでしょう。
田舎に行くと、美しい田園風景を見ることができますが、その田園風景を守っているのは、この法律なのかもしれません。都会化が進むにほんにおいて、意外に大切な役割を果たしている法律なのかもしれませんね。
この様に、日本には意外な土地に関する法律があり、それが「土地」を守っているのです。