不況の影響

不動産業界というのは、不況の影響をとても大きく受けてしまう世界。
そもそも、日本でも大きな影響を受けた2008年のリーマンショックだって、
もともとはアメリカで住宅ローンの焦げ付きが起きたことが発端になっているのです。

不動産というのは、投資目的で売買されることも多く、
また自分ですむための購入であっても、
やはり景気の悪い時には購入を躊躇してしまう人が多いようで
不況になると不動産というのは一気に売れなくなるものなのです。

もちろん、それは仕方のないことなのかもしれません。
一生のなかでいちばん大きい買い物とも言われているいえを買うためには
ほとんどの人がローンを組むことになります。

しかし、景気の先行きが不透明で、この先の収入がどうなるか分からない状況であれば、
やはりローンを組むのは不安が残るでしょう。
もし、今の給料がこのまま維持できることを前提にローンを組んだのに、
途中で減給なんていうことになったら、
あるいは、リストラされてしまったら・・・などと考えると、ローンを組むのは怖いもの。
そのような理由から不況のときに家を買おうと考える人が減るのです。

また、賃貸住宅においても、
景気の良し悪しとどのような物件の人気が高くなるかというのは大きく関係しています。
景気のいい時には、少し家賃が高くても新築であったり、
部屋が広い物件に人気があつまりますが、不景気の状態が何年か続くと、
少しでも家賃を抑えたい・・・と考えて、より家賃の安い物件へ引っ越そうと考えるひとが増えるのです。

さらに最近は、赤の他人と同じ家で共同生活をおくる「シェアハウス」にも人気が集まっていますが、
これも先が見えない時代の中で誰かとの繋がりを確保したいという時代の空気感から来ているものなのかもしれません。

そのような、景気や時代の傾向をいち早く反映する不動産の世界。
最近は、来年の消費税増税前に家を買ってしまおうという人の駆け込み需要で賑わっています。
駆け込み需要とはいえ、このように家の購入に動く人が多いということは
日本経済が少しは元気になっているということなのでしょうか?

もしそうだとしたら少し明るい話ですが、本当のところはまだまだわかりませんよね。
不動産の世界にいると、そのような世の中の動きも敏感に感じ取ることができるんですよ。